嫌われる勇気
本日は「嫌われる勇気」(岸見一郎、古賀史健(ダイヤモンド社))という本で印象に残った話と、この本の内容を受けての自分のアクションプランについて書いていきます。
【印象に残った話】
以下の3つが印象に残りました。
1.原因論の否定、すべては目的論
2.課題の分離
3.タテの関係を作るな
詳細を以降で述べます。
1.原因論の否定、すべては目的論
全ての行動は目的から始まる。原因があるから行動するのではなく、目的があるから行動するのだ、という話です。下記の例が分かりやすいと思いますが、同じ部下のミスという原因であっても、上司の目的次第で怒鳴り散らすこともあれば、冷静に注意することもある、という具合に行動が変わってくることが分かります。
(例)【行動】上司が部下を怒る
→行動パターン1:上司が部下を怒鳴り散らす【目的】上下関係の確保
→行動パターン2:上司が部下を冷静に注意する【目的】次回ミス防ぐ
【原因】部下がミスをした
2.課題の分離
「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を飲ませることはできない」という格言通り、自分と他人の課題を分離して考えることができると、悩みなく生きられます。
(例)・悩みが絶えない人 :全ての課題を解決しようとする
・「課題の分離」を理解している人 :自分の課題に全力、
コントロールできないものはシカト
最初この本を読んだ時、「他人は変えられないから自分は自分のやるべきことだけやっていればいい」と、自分のやることを必要最低限やればいいという意味だと捉えたんですが、おそらく著者の言いたいことはそうではなく、「他人がどう思うかは他人の課題だが、自分が他人に影響を及ぼしたいと思うのなら、自分がやりうる最大限の努力をしろ」という意味だと捉えました。
例えば、部下が上司からの評価を上げたいと思ったときに、成果を上げるのはもちろんのこと、上司のタイプを見極め、気に入られるための行動を取ることも、「自分の課題に全力」な行動であると言えると考えられます。
確かに上司が部下をどう評価するかは上司の課題であるものの、評価を上げるために何がポイントかを分析し、それに見合った行動を取るというのは部下の課題であると分離することもできます。先ほどの馬の話でいうと、「馬に水を飲ませることはできない(馬の課題だから)が、水を飲ませるように誘導するために水面に餌をばらまくことは馬を水辺に連れて行った人の課題」ということもできると思います。
一口に「課題の分離」と言っても、どこまでが自分の課題、どこまでが他人の課題であるかの線引きの仕方が重要であると思います。その線引きの基準は、まず自分が何をしたいのかという目的によるはずです。先ほどの上司に評価されたい部下の例でいうと、上司にどこまで評価されたいのかによって課題の分離の仕方が異なってくるでしょう。
例えば、上司に特別に評価され昇進したいなら、上司の趣味や家庭環境なども理解したうえで、その趣味の知識を付けてプライベートな話もできるようにする、が自分の課題になりえるでしょう。一方ほどほどの評価で良いなら、プライベートな所までは理解せずとも、仕事の上で上司が重視する点を理解してそのポイントをはずさずに成果をアピールするだけで良いでしょう。
3.タテの関係を作るな
人をホメると、上下関係を作ることになるため、人が成果を上げたらホメるのではなく感謝すべきという話が書かれています。
【アクションプラン】
1.原因論の否定、すべては目的論
自分の過去の行動を元に、今後やりたいことを定義していたところ、改めて今この瞬間に何がやりたいと思っているのかを考える。
2.課題の分離
「課題の分離」ができていなかった過去の行動を振り返り、どうすべきだったかを分析する。そのうえで、今後の行動において「課題の分離」を発動する条件を明確にする!
3.タテの関係を作るな
人が成果を上げたらホメないで感謝する!