コミック配信アプリの戦略
こんにちは、トビーです。
本日は「コミック配信アプリの戦略」についてお話しします。
最近コミック〇巻が無料といった具合で、コミックや雑誌の電子版が無料で読めるアプリが非常に増えてきているように思います。
本日は、このようなアプリを運営する会社や、その会社に電子版を提供する出版社のビジネス戦略から見える考えについてお伝えしたいと思います。
①コミック配信アプリの収益源
コミック配信アプリは無料でコミックを配信していますが、何を収益源としているのでしょうか。それは、他社の広告宣伝フィーです。コミックよ読む前に広告の動画が配信される仕組みのところが多く、コミック配信アプリの会社はその広告主からフィーをもらっています。
②出版社の収益源
出版社の収益源は基本的にはコミックや雑誌の販売です。一方で、コミック配信アプリに電子版を提供するにあたり、配信アプリの会社から一定額を貰っています。
③ビジネスモデルの特徴
出版社にとってコミック配信アプリはいわばコミックや雑誌の広告塔であると言えます。コミックを無料で配信することで、幅広い人たちにコミックが知れ渡り、ファンのすそ野を広げることができます。
また、コミック配信アプリには最新版が掲載されていないため、無料で読んでいるコミックの最新刊を購入してもらうことですそ野が広がったファンからの購入が増えるという効果もあります。
出版社にとっては自社のコミックが宣伝してもらえ、また売上が伸びる、そしてコミック配信アプリにとっては廉価でコンテンツを提供でき、かつ広告フィーが増える、というWinWinの関係となっています。
④本ビジネスモデルの応用例
本ビジネスモデルの応用例を考えてみましたが、例えば有名ラーメン店が出すインスタントラーメン、がそれにあたるのではないでしょうか。
有名ラーメン店にとっては自分の商品の宣伝になり、かつ売り上げの増加が期待できます。一方でインスタントラーメンの販売元は、売れる確度の高い商品を、開発コストを抑えて企画でき、かつフィーが期待できるというWinWinの関係になっています。
このように、自分が何気なく利用しているサービスでも、その仕組みを紐解いていくと、複数のステークホルダーがWinWinとなるような構造となっていることが分かると思います。
みなさんも、何気なく利用しているサービスを観察してみて、その構造を紐解いてみると、意外なビジネスの種が見つかるかもしれません!
以上、トビーでした。